やふーん！chipuです∩^ω^∩


５月は２冊しか読んでないんだけど、
今回はすごく紹介したい本があるので
前半は申し訳ないけどサラッと書きます＼(^q^)／



西炯子『エッセイ集 生きても生きても (フラワーコミックス)』

漫画家、西炯子さんのエッセイ集。
ズビッと鋭い文章で書かれているので、読んでてすっきりします。
こういう哲学のもとに漫画が作られるのねー、と思ったり。



さあ、さて、きましたよ。
本日のメインディッシュ！！



舞城王太郎『好き好き大好き超愛してる。』

久しぶりに好きだと思える作家に出会ってしまった！何これ面白い！！

一気に読める面白さ。
先月読んだ『人のセックスを笑うな』の解説で舞城さんの『阿修羅ガール』の話題が出ていて、
西尾維新氏と同じメフィスト賞作家なのは知ってるんだけど、読んだことはないんだよなーと思って。
どうせ読むんだったら、とタイトルのみで嫌煙していたこの作品を手に取ってみた。

全然期待してなかったのに、すごく面白かった！
こんなに面白いとは、舞城王太郎。
ハマりそう(^q^)


知らなかったんだけど、
本作品は 芥川賞候補作 だったようで。
すごいところに出品されたもんだぜ。

芥川賞のすべてのようなものってサイトで
審査員の書評がすこし読めるんだけど
どの候補作よりも書評の行数がいちばん多いのね。
しかも、私の大好きなエイミーこと山田詠美さんが推してるっていうのがちょっと嬉しい。
そして、池澤夏樹さんの推しっぷりがヤバイｗｗｗｗ

石原慎太郎氏なんかは、「タイトル見ただけでウンザリ」って書いてあって
それは私も同じだったけど、
読んだら全く印象が変わったけどなあ。

多くの作品を「読まなくてはならない」「審査する」「芥川賞を決める」ってなったら違うのかもなあ、印象が。
タイトルって大事じゃん。
そういう意味では石原さんからしたら「第一印象から決めてました！ただし、落選の方向性で！」みたいなことだったのかもしれない。

でも、こういう風に
好き嫌いがはっきり分かれることって、強烈な個性があることと同義のような気がして、ちょっといいよね。

とにかく私はすごくこの本で舞城さん好きになった。


あ、そうだ。
肝心の内容なんだけど、設定とかがすごく独特でぶっ飛んでて、どうやったらこんな話思いつくんだろうという感じ。
そしてぐいぐい読まされる。

肋骨融合して神と戦う男女の話とか、害虫に体内を侵略される病にかかった女の子の話とか、病気で死んでしまった恋人の話とか、壊れた夢を直す話とか
とにかくそんな短編が重なってできた話。

私はその中でも、恋人を病で失った『柿緒』ってお話が好きです。
『柿緒Ｉ』だけでも読むべき！！！

その中に出てくる『「メタ化」された人間関係』って表現があるのだけれど、これがすごくすき。


ちょっと引用すると

「メタ化された友達」というのは、相手と自分の間でお互いにとっての「友達」というものの役割が同一のものとして共有されていること、つまり「友達とはこういうもので、こういう場合にはこうするもの」という共通理解がされてしまってるということだろう。（中略）「友達とはこうするもの」という意識は「こうしておけば友達として間違いがない」という気分も作り、そうするとなにか相手に手を抜いてるような（手を抜かれてるような）気分になって、いかにもその「友達」や「友情」が偽物めいて感じられてしまうんだろう。

ね、いいでしょう？(^ω^)笑


後半に収録されている『ドリルホール イン マイブレイン』って話もとても良いです。
これは文庫には収録されてないから、是非単行本を読むべき！
単行本では、舞城さんが描いた絵も見れるし、装丁も凝ってあるからね。

いきなり頭の中にプラスドライバーが突き刺されるところから始まるんだけど、
なんだか妙にインパクトありすぎて、私はこれを読んだ数日後に、右足の太ももの内側を●倍総理にプラスドライバーで刺される夢見ました。
血だくっだくで目覚めたわ。


おはなしの内容はね、
なんかね、よくわかんないけど
えろかった。

物理的な意味で頭でセックスしたり、身体全体が大きな女性器になってオナニーの快感に悶えたりとか、
なんか途中我に返ったとき「何故私はこれを読んでるんだ…？』って思うんだけど、読んじゃう。
面白いんだもの。たぶん壮大なオナニー小説なんだと思うよ！(･ω･)

それにしても、
どちらの作品も同じ場所が舞台だったのだけど
僕、そこに７年間住んでたので知ってる地名とか駅名がバンバン出てきて
なんだかすごくびっくりした(ﾉ∀`)
舞城さん住んでるのかな？ｗｗ




先月はあんまり小説読めなかったけど
久しぶりに読んでてぐっとくる作品に出会えたことは
すっごく嬉しいですね∩^ω^∩

舞城さんは他の作品も読んでみようと思います〜_(:D」∠)_


Пока！


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