2013年4月の読書メーター
読んだ本の数：6冊



愛なんか (幻冬舎文庫)の感想
初読み作家さん。高３の傷心時（多分大好きだったひとにメールで「出会う時期が違ってればね」みたいなこと言われたんだと思う。当時の自分にはかなりの打撃だった）に、丁度TSUTAYAにいて、思わず衝動的にタイトル買いしたものの積読にしていた本。最近あの時を思い出し、今更ながら拝読。どの話に出てくる女の人もちょっと毒があるような気がするんだけれど、女の人って皆こんな感じなのかしら。今までの自分にはないことというか、こういうこと言うと新たな自分を知られそうでちょっと怖いけど、この中だったら最後の「ただ狂おしく」と「朝な夕な」が好きかな。
読了日：4月23日 著者：唯川 恵


人のセックスを笑うな (河出文庫)の感想
映画から。確かにさらーっと読める。いい！
69～70頁のユリとみるめのやり取りが素敵すぎて、こちらまで幸せな気持ちになった。この2ページだけでいいから皆に読んでほしいと思ってしまうくらい好き。こういう甘い甘い戯れ合い好きです。こんな風にいちゃこら出来る関係の人がいると幸せだよね(ω´∀`ω)
それにしても旦那さんがいながら何の気なしに恋人作っちゃうユリちゃんすごいぜ。そして、かわいい。不倫っていうとなんだか嫌な言葉の響きだけど、ユリちゃんにとってはみるめくんも好きだし、旦那さんも大事なひとなんだよね。わかるよ！！いいなーいいなー。羨ましいなーっ(ω´∀`ω)♪
美しいものは美しさに向いてないって表現が好き。自然にそうなっているという意味で。
後編に収録されている『虫歯と優しさ』、寧ろこっちの方が好きかもしれないってくらい、とても良かった。伊東さんの心情って、詳しいことは何も書いてないんだけど、川西さんの人物設定（元男性の女性）だけで色々想像してしまうな。
読了日：4月19日 著者：山崎 ナオコーラ


不可解な失恋に就ての感想
「不幸な恋は深刻さうであるが、必ずしもさういふ理窟はなりたたないだらう。最大の愚、不幸な恋をみならふこと。」この世には沢山の恋愛が溢れているけれど、どれもこれも似たようなもので、大体決まりきったパターンがある。私たちはそれを繰り返しているのだ。人の振り見て我が振り直せ。
読了日：4月13日 著者：坂口 安吾


女の決闘の感想
太宰から。なるほど、本当に人物についての記述がほとんどなく、旦那のことがいっさい何もわからないのだな。芸術家かすらわからないのか。
読了日：4月12日 著者：ヘルベルト オイレンベルク


女の決闘の感想
森鴎外が翻訳したヘルベルト・オイレンベルクさんの『女の決闘』の素材を元に太宰が料理した作品。何故今まで読んでいなかったのか。太宰先生最高です。どの作品を調理しても太宰色に染まるんだな。すごいな(^ω^三^ω^)いいこと書いてあるな〜と思ってたら「「醜いものだけを正体として信じ、美しい願望も人間には在るということを忘れているのは、間違いであります。」とＤ先生が教えて居ります。」と後から自分で書いててわろたｗｗｗｗｗ大事なことだから二回言ったんですね先生ｗｗｗ
読了日：4月12日 著者：太宰 治


戦争と一人の女
密かに大ファンのフォロワーさんのおすすめの戦争小説ということで拝読。安吾面白いわ。戦争小説ってなんだか嫌煙してたけど、これは良かった。なんだかんだで安吾の小説を初めて読んだかもしれない
読了日：4月2日 著者：坂口 安吾



読書メーター


モーラランキングサイト

[0回]

あまりにも読書出来てなかったので
姑息に二ヶ月分纏めてうｐ＼(^q^)／

余りにも少ないｗｗｗｗ


やっぱり長編を読む気力がなくて、短編をちょこちょこですね。
でも短編って本当難しいと思うんだよね。
変に教訓めいたものを書いた作品って、私は実はあんまり好きじゃないんだけど、
素晴らしいなって思わせる短編っていうのは短いページ数の中で世界が展開されてるんだよね。
それも濃密だったりして。すごいや。
小説に限らず漫画にしてもそうだけど、短編が上手なひとって本当にすごいと思う。



２月


岡本かの子『愛』
なにこれすごい…。
女のひとの男性への愛を描いた作品。
こういう世界観好きだなあ。
不思議な魅力を持って映る奇跡的な男性、二人で座って静かに流れる時間の中に語り手である女性の中では激しい想いーー戸惑い、哀願、一体となる、などが巡り巡る。
なんて表現したらいいかわからない自分がもどかしいけど、こういう作品は好きだ。
女性の感性って本当に素敵だと思う。スバラシイ。


山田詠美『姫君』
大好きな『MENU』が読みたくて再読。『検温』も久しぶりに読む。
この本は『MENU』が好きすぎて何回も繰り返し読んだけど、あとの作品の存在が自分の中でちょっと薄かったりする。
やっぱり好き。
『検温』も、そういえばこんな話だったなぁと。女の人ってすごいや。




３月


太宰治『フォスフォレッスセンス』
おなじみ青空文庫で拝読。夢想家。


乙一『失はれる物語』
遂に乙一デビューしますた！( ◜◒◝ )
と言ってもまだ読了してなくて、『Calling You』『失はれる物語』『傷』『ボクの賢いパンツくん』『ウソカノ』のみ拝読。
ダークファンタジーなのかな？
なんか白いボーッとした陶器みたいな人間の周りに青と黒の陰がまとわりついてるみたいな文章で、読んでて何とも言えない不安な気持ちになってしまった。
ともだちは『切ない』って表現してたけど、私はこれは『切ない』とはちょっと違う気がするんだな。
じゃあ何だって言われると、うまく言えないんだけど。



-----
【追記】
いま過去ログを見ていたら、山田詠美さんは１月読了分でした。
ま、ま、ま、ま、笑って許せよｗｗｗｗｗ
ちゃんと感想も書いてなかったし、良い機会だったよ！！
えへへ、ごめんなさい(ω´∀`ω)


モーラランキングサイト

[0回]

「ねえ、よーちゃん。人が人を殺すときというのは、その段階で既に失敗をしているということなのよ」


「この子、死ぬってこと知らないんだわ。死ぬってね、かくれんぼうでどっかへかくれて、いつまで待っても出てこないようなもんよ」


恋人は捨てきれるが、恋文はちよつと捨てきれぬものだ


幸福になるために結婚する、結婚するために恋愛する、これはなんていう理屈っぽいような理屈にあわないことでしょう。わたしたちは互いに生きてゆく心のうえで気があうからこそ愛すのです。愛する人間同士だからこそ、結婚もしたいのです。


「ネルリのにおいがする」
僕がいうと彼女は身を引いた。
「お風呂にはちゃんと入った」
そういうことじゃないんだ、と僕は苦笑した。




【１月読書本】
戸坂 潤『友情に関係あるエッセイ』
福沢 諭吉『肉食之説』
新美 南吉『嘘』
中原 中也『雲』
中島 敦『名人伝』
宮本 百合子『生きるための恋愛』『幸福について』
羽志 主水『監獄部屋』
ウィリアム シェイクスピア，松岡和子訳『テンペスト―シェイクスピア全集〈8〉』
上遠野 浩平『しずるさんと偏屈な死者たち』
牧野 信一『地球儀』
山田 詠美『MENU』『検温』
宮沢 賢治『雪渡り』『恋』
高田 保『恋文』
石川 博品『耳刈ネルリと十一人の一年十一組』
村山 籌子『ユキ ノ トンネル』
正岡 子規『恋』



１月は短編をちょこちょこ読んだという感じです。

なんだか活字が読みたい欲求が高まるも長編を読む気力はなく、そうなると必然的に短編へと手が伸びてしまう。



今月は、やっと初めて上遠野さん作品を読みました。
西尾氏が好きな作家さんらしいと知ってからずっと気にはなっていたのですが、そういう目線から見ると確かにかなり影響を感じましたね。
あとがきとか、物語の締め方とかもろそのままって感じｗ

好きなひとの好きなものに触れるのは楽しいなあ(*´∀`)


今月は年賀状で大好きな高校時代の担任に「先生のおすすめ映画と本教えてほしいです！」って書いたら長文メールで返信くださったりして、すごく嬉しかったです。
興奮！！まさか本当に教えてもらえると思わなかったから超興奮ｗｗ
担任っていうよりか本当に人としてすきって感覚だからｗｗｗ


今月も読書充だといいなあ(ﾉ)･ω･(ヾ)


モーラランキングサイト

[0回]