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東京家族
2012年5月、瀬戸内海の小島で暮らす平山周吉と妻のとみこは、子供たちに会うために東京へやってきた。
郊外で開業医を営む長男の幸一の家に、美容院を経営する長女の滋子、舞台美術の仕事をしている次男の昌次も集まり、家族は久しぶりに顔を合わせる。
最初は互いを思いやるが、のんびりした生活を送ってきた両親と、都会で生きる子供たちとでは生活のリズムが違いすぎて、少しずつ溝ができていく。
そんななか周吉は同郷の友人を訪ね、断っていた酒を飲み過ぎて周囲に迷惑をかけてしまう。
一方、とみこは将来が心配な昌次のアパートを訪ね、結婚を約束した紀子を紹介される。
翌朝、とみこは上機嫌で幸一の家に戻って来るが、突然倒れてしまう─。
せっかく田舎から両親が自分に会いに出てきてくれたのに「突然来られても困るのよ。用事があるから面倒見られない。とにかく家には泊められないから」と言う娘、なんて冷たいんだ!! と驚いた。
旦那もさー、たとえ内心嫌でも、なんとか義父母のために働いてやれよと思ったりする。
娘にそう言われて「仕方ないなぁ」って、それぞれ別々の宿泊先を考える老夫婦が、とても切なかった(´・ω・`)
私からすると、ちょっと考えられない出来事。薄情すぎる。
そしておばあちゃんは息子(妻夫木聡)の家に厄介になり、
おじいちゃんは旧友に会いに行く。
おばあちゃんに嬉しそうに彼女の紀子(蒼井優)を紹介する息子。
紀子と仲良くするおばあちゃん。
最初、どうなのかな〜?と思ったけど(おばあちゃんは本当は息子と水入らずで話したかったんじゃ? と思ったから 笑)、
蒼井優が演じていた紀子、本当の娘よりよっぽど思いやりがあって、優しい子だった。
おばあちゃんのために、自分の仕事前に朝ごはん買って持ってきたり。
そのあとおばあちゃん、突然倒れちゃうんだけど、
二人きりになっても、おじいちゃんとにこやかに接してた紀子が
そのあと彼氏の昌次と二人になったときに「お義父さん、ずっと黙ったままで話しづらいんだけど」と嫌がる姿とか、
優等生すぎなくていいなあ〜と思った。
そんな風に全然見えなかったのに(笑)
でも、実のこどもたちが全然親のことを本心から想ってないのに、
その中にまだ結婚もしていない彼女が入って行って
誰よりも義父の面倒を見たり相手をする、ってすごい話だよね。
中嶋朋子演じる一人娘が本当に嫌味な女で、言動がいちいち「きらいー!」って感じだったんだけど、
ここまで嫌えるってことは、脚本や演技が良かったのかもしれないと思う(^ω^三^ω^)笑
雰囲気もよく、なかなか良い日本映画でした。
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映画もまとめ!
2013年最終月は、偶然にも反復ものタイトル(?)二作品でした。
どちらもいい映画だったのでおすすめです!₍₍⁽⁽(ી( ՞ةڼ◔ )ʃ)₎₎⁾⁾
クレイマー、クレイマー
仕事第一の男テッドがある夜遅く帰宅すると、荷物をまとめた妻ジョアンナが彼を待ち受けていた。
「誰かの娘や妻ではない自分自身を見つけたい」と言い残し、彼女は去って行った。
息子とニ人残されたテッドは、失意のなか家事に奮闘。
数々の失敗やケンカを乗り越えて父と子の間に深い絆が生まれた頃、
息子の養育権を主張するジョアンナがテッドのもとをを訪れた…。
ダスティン・ホフマン、メリル・ストリープ主演で贈る、父子家庭、女性の自立といった現代社会が抱える家族の問題をヒューマンな視点で描いた、アカデミー賞5部門受賞の珠玉のドラマ。
これは、とても良かった。
子役の子も可愛くて、演技上手だったなあ。
親の勝手で振り回されるのは、いつも子供だよなあと思ったら、胸がきゅーってなった。
自分があの子だったらパパを選ぶかもしれない。
だって、最初はあんなだったけど、パパはずっと自分の側にいてくれたんだもん。
ママは平気で捨てたり、欲しがったりするけど、正直あんなことがあった後じゃ怖いよね。トラウマになる。
ジョアンナの友達が、もともとは彼女の友達だったのに、
裁判では、側にいてずっと一緒に見守っていたクレイマーの味方をして、彼女に諭すシーンもぐっときた。
自分が正しいと思うことを正しいということは、勇気が要ることだよ。
歩いても歩いても
夏の終わりに、横山良多は妻と息子を連れて実家を訪れた。
開業医だった父とそりのあわない良多は失業中のこともあり、ひさびさの帰郷も気が重い。
明るい姉の一家も来て、横山家には久しぶりに笑い声が響く。
得意料理をつぎつぎにこしらえる母と、相変わらず家長としての威厳にこだわる父。
ありふれた家族の風景だが、今日は15年前に亡くなった横山家の長男の命日だった…。
『誰も知らない』の是枝裕和監督が原作・脚本を手掛けるホームドラマ。
主演の阿部寛、夏川結衣はじめ、樹木希林ら個性派キャストが共演。
これは二回観ました(゜∀゜)
全然前知識なしに鑑賞したんだけど、是枝監督の作品だったのね。
役者陣があんまり演技っぽくなくて、自然な感じだった。
そういえば、『空気人形』もそうだったなあ。
そういう雰囲気を作るのが上手な監督なのかなあ。
長男を失った母親(樹木希林)が、長男が助けた男の子への思いを吐露するシーンが印象的だった。
最後の阿部寛の「あーあ、いっつもこうなんだ。ちょっと間に合わないんだ」ってセリフも響いた。
阿部寛の息子が学校で書いた作文。
「僕は、大きくなったらパパと同じピアノの調律師になりたいです。もしなれなかったら、お医者さんになりたいです」
何にも知らずに聞いたらすごいなあと思うけど、彼の事情を知った上で聞くと、心あたたまる話だね。
実家のお向かいのおばあちゃんが具合が悪くなって「診てください」って頼んでくるんだけど、何もしてあげられないおじいちゃん(元医者)が可哀相だった。
人と人とのやりとりの中で、自意識や劣等感や怒りや悲しみや、他にも言葉で言い表せないような色んな思いをそれぞれ持っていて、
それがちょっとずつ重なって、そうやって人間は関係していくんだなあって思った。
良い映画でした(*´∀`*)
先月は、いろいろとレポートに追われていたりして、
映画を観る時間がなかなか作れず、一本だけでした(´・ω・`)
モーツァルトとクジラ
映画を観る時間がなかなか作れず、一本だけでした(´・ω・`)
モーツァルトとクジラ
2005年制作、アメリカ映画
発達障害の一種であるアスペルガー症候群の男女が織りなすラブストーリー。
予測不可能な相手の行動に戸惑いながらも愛を育むカップルを、若手人気俳優ジョシュ・ハートネットと『サイレントヒル』のラダ・ミッチェルが熱演する。
脚本は『レインマン』でオスカーを受賞したロナルド・バス、監督はノルウェー出身のペター・ネス、本作のモデル、ジェリー・ニューポートが監修に参加。
障害を抱えながらも人生をともに歩もうとする2人の姿が胸を打つ。
アスペルガー症候群のために平穏な日常生活を送ることができないドナルド(ジョシュ・ハートネット)は、
同じ障害を持つ仲間たちが集まる集会でイザベル(ラダ・ミッチェル)と出会う。
率直で感性豊かな彼女も同じ悩みを抱えており、2人は恋に落ちる。
しかし、相手を愛する気持ちとは裏腹に、互いを傷つけ合ってしまい……。
モーツァルトに釣られて観てみたら、びっくりするくらい関係ない話だった(笑)
タイトルの意味は観たらわかるんだけど、「モーツァルトの音楽聴きたいなあ」とか、「クジラの映像が観たいなあ」と思ってるひとには、向かないですね(^ω^三^ω^)
自分が普通じゃないと感じたとき、普通になりたいと望むか、ありのままでいいんだよと思うか。
私も、自分がひとと違うなあって思うことは結構あったりして、それですごく悩んだ時期があるんだけど、
でも、普通って何だろうね、って思ったりするよね。
別に多数派と同じことは、たいして重要じゃないんだろうけど、でも自分を肯定することって、とっても難しいと思うんだ。
イザベラの「ッハ!」っていう笑い方がやたら記憶に残って、そのあと数日、ときどき空耳でイザベラが笑ってるのが聞こえて、ちょっと怖かった(笑)
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